2009年10月8日木曜日

小谷温泉、松本陶芸旅行その一


陶芸作家・田中一光氏に引出物の制作依頼をしているので、その引き取りと氏の個展を観にいく旅行計画が持ち上がる。というか、新婚旅行は!?!と旦那さんに主張してみた。

どうせなら温泉マニアの私たち夫婦で最初で最後(産まれちゃうからね)の温泉旅行も兼ねて、前から古民家&古建築マニアのモケロンが行きたがっていた山田旅館(長野県小谷村)に宿を取ることに。
いつものことですが旅の前日はばたばたとしてしまい、小学生のように睡眠不足に陥ってしまうわたし。高速道路でつくばから4時間、長野ICからのどかな田園風景の広がる県道を2時間。白馬村のさらに北東に小谷村が。山に挟まれたせまーい谷川に沿って民家と小さな田んぼがぽつぽつある風景。いかにも雪深そうな寒村や。細い県道を登山口に向けて登る途中に山田旅館はあるのだった。
いかにもという古い建物で明治の建築らしいけれどもよく手入れされていてボロい!というかんじではない。写真で見たよりもきれい。トイレとか水回りもよく改装されている。さっそくお部屋に。。
ここの部屋は今まで行ったどの旅館よりもオープンスペースで、8畳ほどの和室の前面が4枚の障子で廊下と仕切られてるだけ。他のお客さんたちの足音や声なんかがすぐそこに聞こえる。しかも一番廊下の手前の部屋だったのでみんなが通るうえに立て付けが悪く障子と柱の隙間が1センチ弱くらい空いてて絶対見えてるんですけど。モケロンは調子にのって最近得意の『あ”〜ん』を連発。おじさんの『だいじょうぶか?(この部屋)』という声が廊下から聞こえてきました。アホなモケロン。

そして夕飯。ご飯は豪華。海の幸、山の幸ともにあってとても品よく味付けされてて大満足。欲を言えば部屋で給仕してくれると最高なんだがなあ。。。
肝心のお風呂に入る前に満腹なのと寝不足で部屋で爆睡してしまう。この瞬間が温泉の一番の楽しみかもしれない。実は温泉入るのって半ば義務的でちょっとめんどくさいのよねえ
ほんとは美味しい物を食べる前に風呂に入って、お腹いっぱいになって布団でごろんてするのがベストなんですけど。
本館にはいたってふつうの内風呂がひとつ。でも変に作り込んでなくて昔のままなのが落ち着いた。加温なし、加水なしの天然温泉で一人きり。1時間ばかしだらだらしたあと眠りにつきました。隣の部屋のおじさんのいびきや寝息まで聞こえてくるような、宿泊者の中に妙な親密感の生まれる秘湯・山田旅館でした。(評:☆☆☆★)

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