2009年10月8日木曜日

台風の晩に夜なべして袋を作るの〜よ



いっちーにお願いされた塩キャラメルの袋を作る。25枚。徹夜でしたがなんとか完成なのだ!
外はモーレツな嵐で家の多肉植物が心配だったが皆よく耐えた。
私もがんばった!
これが米とか野菜で返ってくることを期待している。というかいっちーに交渉してもらっている。
物物交換で作家生活できたらいいねと話していた。
お金では賄えないけど、人の手が通った物でなら賄えるそんな暮らしいいなあ

その二:松本、一光氏個展、うなぎ、心残りはあんみつ...



一光氏の個展会場に向かう途中、松本の中心街をうろうろと車でさまよっているうちにうなぎの”まつ嘉”を発見!!!!
うなぎ不毛の地、長野にあってめちゃうまい店という評価をなんかのグルメサイトで見て行きたかった老舗である。
2時閉店にぎりぎりで滑り込むわたしたち。きゃー!大興奮。
待つこと20分ほどでうなぎにありつけました。
建物の雰囲気もよく、縁側でくつろぎながら向かいの古本屋を眺めたり。松本って本当に古い城下の趣が残るいいかんじの町ですよ。

うなぎは、表はぱりっと、中はふわ〜な対比が素晴らしい。濃いめの味付け。好き嫌いが分かれるかもしれんけど私は好きかな。もうちょい薄味でもいいな。お値段も小さめのうな丼で1800円、うな重で2500円くらいからで少し高めではあるけれどこの雰囲気なら妥当といったところかと。(モケロンはつくばの”三都や”の方がいいと言っていたがあのコストパフォーマンスに叶う所はますないであろう。)

そして個展会場。
今回の田中一光氏の新作のテーマは”青の主題による変奏曲”
会場に並べられた作品のどれひとつ同じ青はないと言っていいくらい、微妙な濃淡や感触に富んだ器群が私たちを迎えてくれました。

器の楽しみは家に帰って食べ物を盛ってみることや珈琲を入れて実際に使って観ること。そうするとただの”物”だった器が全然ちがった”生き物”に見えてくるのです。
この日の晩に早速田中さんの器で食べたお夜食は旅の疲れをじんわりと癒してくれました。
ありがとう一光氏!
そしてモケロンおつかれサンバ!あ”〜ん

小谷温泉、松本陶芸旅行その一


陶芸作家・田中一光氏に引出物の制作依頼をしているので、その引き取りと氏の個展を観にいく旅行計画が持ち上がる。というか、新婚旅行は!?!と旦那さんに主張してみた。

どうせなら温泉マニアの私たち夫婦で最初で最後(産まれちゃうからね)の温泉旅行も兼ねて、前から古民家&古建築マニアのモケロンが行きたがっていた山田旅館(長野県小谷村)に宿を取ることに。
いつものことですが旅の前日はばたばたとしてしまい、小学生のように睡眠不足に陥ってしまうわたし。高速道路でつくばから4時間、長野ICからのどかな田園風景の広がる県道を2時間。白馬村のさらに北東に小谷村が。山に挟まれたせまーい谷川に沿って民家と小さな田んぼがぽつぽつある風景。いかにも雪深そうな寒村や。細い県道を登山口に向けて登る途中に山田旅館はあるのだった。
いかにもという古い建物で明治の建築らしいけれどもよく手入れされていてボロい!というかんじではない。写真で見たよりもきれい。トイレとか水回りもよく改装されている。さっそくお部屋に。。
ここの部屋は今まで行ったどの旅館よりもオープンスペースで、8畳ほどの和室の前面が4枚の障子で廊下と仕切られてるだけ。他のお客さんたちの足音や声なんかがすぐそこに聞こえる。しかも一番廊下の手前の部屋だったのでみんなが通るうえに立て付けが悪く障子と柱の隙間が1センチ弱くらい空いてて絶対見えてるんですけど。モケロンは調子にのって最近得意の『あ”〜ん』を連発。おじさんの『だいじょうぶか?(この部屋)』という声が廊下から聞こえてきました。アホなモケロン。

そして夕飯。ご飯は豪華。海の幸、山の幸ともにあってとても品よく味付けされてて大満足。欲を言えば部屋で給仕してくれると最高なんだがなあ。。。
肝心のお風呂に入る前に満腹なのと寝不足で部屋で爆睡してしまう。この瞬間が温泉の一番の楽しみかもしれない。実は温泉入るのって半ば義務的でちょっとめんどくさいのよねえ
ほんとは美味しい物を食べる前に風呂に入って、お腹いっぱいになって布団でごろんてするのがベストなんですけど。
本館にはいたってふつうの内風呂がひとつ。でも変に作り込んでなくて昔のままなのが落ち着いた。加温なし、加水なしの天然温泉で一人きり。1時間ばかしだらだらしたあと眠りにつきました。隣の部屋のおじさんのいびきや寝息まで聞こえてくるような、宿泊者の中に妙な親密感の生まれる秘湯・山田旅館でした。(評:☆☆☆★)