2010年2月15日月曜日

印鑑をつくった

今月初めに注文した印鑑が大安の日に届いた。
子どもの通帳をつくるのに必要で、ネットで検索してよさそうな職人さんを見つけてお願いしておいたのである。
楽天なんかでハンコ屋を検索するとおそろしいくらいの数の店が出てくるが見比べていくうちに印鑑てのは値段があってないようなものというのが判った。素人目には素材や堀り方(機械か、手彫りか)の違いなんてほとんど判らないし、ならば安ければいいかというとどこでも作れそうな機会彫りは安全上心配。自分のものなら安いので構わないけど子どものはちゃんとしたのを作ってやりたい。というわけで上の職人さんのサイトに行き当たった。三代にわたってはんこ職人として店を構えていて、それぞれの代が考案したオリジナルの字体もある。迷った末、当代考案の行書と印相体をブレンドしたものをお願いした。
出来上がった印鑑は想像したものより癖の強い、今にも踊りだしそうな生き生きとした文字。文字の跳ねの部分が龍の手足のようにも見える。しっかり名前も読めて、力強い。一生使ってほしいので下の名前でお願いしたが、正解だったと思う。18になったときにこれを渡すのが楽しみ。え〜、なにこれって言われるかもしれないけど。自分は親のくれたものってそのときはピンとこなくて粗末に扱ったりあからさまに嫌がったりしたものだった。でも時間が経つとああ、これっていいものだったんだって気づいたりする。そして自分の稚拙さと親の優しさが身にしみる。先の壊れた万年筆、無くしてしまったペンダント、自分で作り替えてしまったカーディガン…ごめんなさいって言いたいものが沢山。
ああ、子ども(私だけか?)ってバカ。でも愛さずにはいられない。